週刊あはきワールド 2021年3月10日号 No.705

外洋客船でゆく、はり旅! 第18回

クルーズ船における新型コロナウイルスの影響 (13)

OneSpaWorld 鍼師 天野弘子 


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 今回は、新型コロナウイルスの影響でサービス停止したクルーズ船において、乗船している船が「帰国フェリー」となり、2回目の太平洋横断途中からフィリピンに到着するまでについて書きます。

・乗員のみ82日目:5月11日 太平洋横断10日目

 ここ10日ほどでクルーズ船の乗員3名が自殺したとニュースで見ました。

 このころは、乗員全員が平等に帰国できないときとは違い、国により帰国が可能になり始めているときでした。それでも、チャーター便が出て帰国の予定が知らされてからキャンセルになったり、飛行機に乗るために空港に行ってから飛行機がキャンセルになり、また船に戻ったりするという、「帰れる〜!」という期待を裏切られることが頻発していました。

 早い船だと2月からコロナの影響を受けており、遅くても3月にはどの船にも影響が出ています。そろそろ我慢の限界が来ていることが一番の理由だと思いましたが、帰国の予定を知らされてから、その予定がキャンセルになったときの絶望感は相当なものだと思いました。

 また、船で働いている多くの乗員は本国の家族に送金をしていて、数カ月間賃金がない状態に困っていた乗員がいたそうです。

 自殺とはとても痛ましいことですが、気持ちがわかります。何度も帰国に希望を灯して、その火が消えて、絶望的になったときに自殺は自分が選べる唯一の選択肢と感じたのではないかと思いました。

 自殺された乗員のご冥福をお祈りいたします。

 船の士官より「行き先は確定していないけど、マニラか、香港かもしれない」と聞きました。マニラはフィリピン人の乗員がいるので、必ず行きそうですが、香港は初めて聞きました。香港ならハブとなる大きな国際空港があるので、香港から帰国ができる可能性はありそうだと思いました。

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