週刊あはきワールド 2021年3月10日号 No.705

治療家のためのセルフエクササイズ 第59回

全身運動連鎖のための部分エクササイズ(3)

~股関節外転動作:ラテラルレイズ~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


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股関節外転動作の重要性

 全身の運動を滑らかに効率よく行うために大切な二つ目の動作は、股関節外転動作です。股関節外転はスポーツで行うサイドステップなどでしか馴染みがないかもしれません。しかしながら、この動作は歩行や転倒予防、そして膝の痛みの予防など日常生活でも非常に重要な役割を担っています。

 股関節外転動作とは言いましたが、これは必ずしも股関節を大きく動かすことを意味していません。関節の動きはなくとも、外転方向に力がかかっている働きと考えてください。例えば、骨盤の高さをそろえて片足で立っている姿勢を想像してください。この姿勢を保つには、体が傾かないように股関節に常に外転方向の力が加わっています。そのため、片脚立ちの安定性が必要とされ、歩行や転倒予防には股関節の外転力強化が必要なのです。

 また、股関節の外転力が弱いと、跳んだり走ったりする時に大きな問題を引き起こす可能性があります。それは、地面との接地時の力に股関節が耐えられず、内転することが関係しています。この股関節内転の力は大腿骨を介して膝関節に外反の力として働きます。その結果、膝が内側に入り込み、繰り返されるこの衝撃の蓄積が膝の内側の痛みの原因になります。

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