週刊あはきワールド 2021年3月24・31日合併号 No.707

あはきメンタル~《からだ》と《こころ》の寄り添い編 第20回

非日常下におけるあはき師のための心理学

~認知行動療法について(認知のパターンについて)~

鍼灸師・あマ指師・精神保健福祉士 あはき心理学研究会 岡田紘未 


◎第19回 非日常下における呼吸法の活用(奈良雅之)
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 今回は、様々ある心理療法の中から「認知行動療法」を取り上げてみたいと思います。

認知行動療法は健康保険が適用されている

 まずは、認知行動療法についてですが、医療機関(精神科)においては2010年4月から一定の条件下において健康保険が適用されています。疾患によっては、薬物療法と同等の効果が認められるものもあります。

 認知行動療法は、それが1つの体系を持っているわけではありません。行動理論の系譜と認知理論の系譜が重なり合って成立しています。その中には様々な技法があり、それらを組み合わせて、疾患別に作られていると考えてよいかと思います。うつ病、強迫性障害、社交不安障害、パニック障害、心的外傷後ストレス障害、神経性過食症はマニュアルができ上がっていて、それに従って実施した場合は、決まった条件下で保険が適用されます。

 認知行動療法では、現実で起きている問題を外在化し、問題解決に取り組みます。

 具体的には、ある刺激に対して起こる人の反応を、認知、感情(気分)、身体反応、行動に細分化し、それらがお互いに影響し合っていることを理解します。その悪循環により、問題が維持されていることに注目し、一緒に問題解決に取り組みます。決して指示的ではなく、共感を基本とします。ただし、クライエントの受容を目的とする共感に加え、アセスメントを目的とした正確な共感が求められます。詳しいことはここでは省きますが、実施をするには時間をかけて学ぶことや、スーパービジョンを受けながら臨床経験を積む必要があります。専門的な実施者の介入とはまた別に、認知行動療法はワークブックなどを使い、自分自身に活かしていくこともできます。

 ここでは、認知行動療法の基本を少しお話していきたいと思います。

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