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2021年4月7日号 No.708 |
◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.83-1 月経随伴症状はこう治す!(1)~私の月経随伴症状に対する鍼灸治療法~明治国際医療大学はり・きゅう学講座 田口玲奈 ツイート
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はじめに女性の身体生理学的な特性で、思春期の第2次性徴の一つとして発現する月経は、身体にリズミカルな変化をもたらすが、それが心身の変化を引き起こし、その変化が苦痛や不安の原因となることもある。月経に伴い生じる様々な症状は月経随伴症状と呼ばれ、多くの女性は少なからず、何らかの月経随伴症状を経験している。そこで、今回は「月経随伴症状はこう治す!(1)」として、私の鍼灸治療法について紹介する。 1.月経随伴症状について月経随伴症状には月経困難症や月経前症候群(PMS)、月経不快気分障害(PMDD)などがある。月経困難症とは、月経時に下腹痛、腰痛など骨盤を中心とした耐え難い疼痛を主体とし、就学や就労をはじめとする社会生活を営むことができないほど重症なものをいい、女性の約30%に認められる。 また、PMSとは、月経前3~10日の黄体期に反復して出現する身体ならびに精神症状を特徴とする症候群で、月経は発来とともに減退ないし消失するものである。PMSの症状には、イライラする、情緒不安定になる、憂うつ、落ち着かないなどの精神症状や乳房のはり・痛み、体重増加、むくみなどの身体症状がある。これらの症状の軽重はあるものの有経女性の20~50%に認められるが、軽症者も含むと有経女性の80%に経験されるともいわれている。 一方、PMSの精神症状の重症型とされているPMDDは、米国精神医学会の診断基準である『精神疾患の診断・統計マニュアル第5版』に独立した疾患として“抑うつ障害群”のカテゴリーに分類されている。PMDDの頻度は5%程度とされ、PMSとは著しい社会機能障害をきたす点で区別される。 これらの月経随伴症状は女性の多くで経験されることや間欠的な症状であることから疾患としての認識を低下させ、受診までに至らないケースが多いと想定される。したがって、これらの症状の緩和は、まさに鍼灸治療の出番であろう。 (続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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