週刊あはきワールド 2021年4月7日号 No.708

症状別、困ったときのこのツボ 第18回

足の冷えが気になるのですが…という患者さんが来たら

新医協鍼灸部会会長・関東鍼灸専門学校講師 手塚幸忠 


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1.コロナでさらに増えた印象がある冷え性

 女性に多い症状としてあげられる冷え性。男性よりも女性に多いのは、筋肉量が少ないことと、脂肪が多いことがあげられる。身体全体の冷えを訴える人もいるが、多くの場合「足の冷え」を主訴としてあげる。昨年は冷え性がひどくなった患者さんが増えた。コロナ禍によるテレワークで通勤がなくなったことや、自粛生活で外出を控えることにより、毎日の運動量が減ったことが原因の一つとしてあげられるのではないか。

2.下肢全体に効果がある経穴

 以前、解剖学を教えていた時に、血管の走行についての授業があった。心臓から出た動脈は、上行大動脈、大動脈弓、下行大動脈、胸大動脈を通って身体の中心を下へ向かい、腹大動脈を通って下腹部で2つに分かれて左右の総腸骨動脈に繋がる。身体の表面から透けて血管が見える図を指さしながら説明している時に、ハッと気がついた。腎と関わりの深い下腹部、特に気海穴や関元穴といった重要な経穴は、大動脈が分かれるあたりにあって、下肢へ行く血管に大きな影響を与えるのだと。腎が関係する下半身を補うのに気海穴や関元穴を使用するのは、とても理にかなっていると感じた(図1)。
 

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