週刊あはきワールド 2021年5月5日号 No.712

症状別、困ったときのこのツボ 第19回

最近便秘気味で困っているのですが…という患者さんが来たら

新医協鍼灸部会会長・関東鍼灸専門学校講師 手塚幸忠 


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1.そもそも便秘とは?

 鍼灸治療院に、便秘が主訴で来院する人は少ない印象がある。しかし、既存の患者さんが主訴以外の症状で便秘をあげる人は多い。統計的には、2016年度国民生活基礎調査によると、便秘で悩んでいる人は国民の2~5%程度とされ、男性(2.5%)よりも女性(4.6%)に多い傾向を示している。年齢が上がるにつれて有病率は増加し、若年層では女性に多く、高齢になるに従って男性の比率が増加、80歳以上では男女比がほぼ1:1となる。

 実は便秘という言葉に共通の明確な定義はない。日本内科学会では「3日以上排便がない状態。または、毎日排便があっても残便感がある状態。」とし、日本消化器病学会では「排便が数日に1回程度に減少し、排便の間隔が不規則で便の水分含有量が低下している状態(硬便)を指しますが、明確な定義はありません。問題となるのは、排便困難や腹部膨満感などの症状を伴う便通異常=「便秘症」 です。」としている。

2.西洋医学でみる便秘

 便秘はその発生機序から、機能性便秘と器質性便秘に分けられる。機能性便秘は、繊維の少ない偏った食事や小食が原因で起こる食事性便秘、度重なる排便刺激の無視や、下剤・浣腸の誤用や乱用による習慣性便秘、大腸の運動鈍化や、腹筋の衰えによる弛緩性便秘、副交感神経の過緊張などにより、腸管が過緊張となり便の移送が妨げられる痙攣性便秘がある。器質性便秘は腸の通過障害や、別の病気による便秘をいう。

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