週刊あはきワールド 2021年5月5日号 No.712

■新連載…【対談】 ゆがみ取りSPAT臨床応用の実際(1) 石川明人 × 鹿島田忠史

SPATがなければ私の接骨院は存在しなかった


 
 『ゆがみ取りSPAT下巻』が2021年4月に刊行され、2020年10月発行の上巻と合わせて全体が完結した。開発の経緯については、先月のインタビュー記事(4月7日号4月14日号)をご一読願いたい。このシリーズでは、実際の臨床場面でゆがみ取りSPATを早くから取り入れている何人かの治療家に登場してもらい、私と対談してもらうこととした。第1弾のお相手は、『ゆがみ取りSPAT』上下巻のビデオに出演した石川明人氏。ゆがみ取りSPATを臨床応用している治療家の生の声を聴くことは、これからゆがみ取りSPATを取り入れるかどうか検討している治療家にとって、とても参考になるはずだ。(鹿島田忠史)
 

石川明人氏                         鹿島田忠史氏













石川明人(いしかわ・あきと)

1977年 茨城県生まれ。
1997年 埼玉県川口市 本間整骨院入職
2002年 日本柔道整復専門学校卒業、同年柔道整復師免許取得
2003年 埼玉県所沢市 新所沢整形外科内科勤務
2007年 東京都墨田区 さくら針灸整骨院勤務
2009年 千葉県船橋市に「あかり接骨院」開業。現在に至る
2013年 SPAT UNION CLUB認定指導講師就任

鹿島田忠史(かしまだ・ただし)

1948年東京生まれ。1973年横浜国大工学部建築学科卒業。積水ハウスなどに4年間勤務。その後医療に転進し、1980年あん摩マッサージ指圧師、翌年柔整師免許取得。直後1年間温古堂にて研修する。1989年東邦大学医学部卒業、同年医師免許取得。1991年操体法の理念を柱とする誠快醫院を開業し、以来30年間がんなど難病を中心に診療している。著書に『がんを再発させない暮らし方』(主婦の友社)、『ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編』『ゆがみ取りSPAT 下巻 胸椎・頸椎編』(ともにヒューマンワールド)などがある。


鹿島田石川先生には昨年初めのビデオ撮影で、本当にお世話になりました。改めてお礼を申し上げます。今日は、先生とゆがみ取りSPAT(以下SPATと略す)の関わりについて、いろいろとお話を伺いますので、よろしくお願いいたします。

石川こちらこそ、ありがとうございました。よろしくお願いいたします。

柔整師の道を選んだきっかけは?

鹿島田石川先生とSPATの関わりを聞く前に、そもそものお話をお聞きします。先生が柔整師の道を選んだのはどんな理由だったのですか。何かきっかけがあったのですか。

石川はい。私が、この道を選んだのは高校時代バスケットをしていて、怪我に悩まされたからです。 田舎なので近くに治療院がなく、痛みを我慢しながらの部活動だったので、怪我の思い出が多く残っています。後輩の選手が青春時代を怪我で棒に振ってしまわないよう、きちんとケアしてくれる治療院があればと思いこの道を志しました。

SPATに対する最初の印象は「そんな一瞬で治るの??」

鹿島田学生の時には本間整骨院の助手をされていたと以前聞きましたが、その時には腰痛や肩こりなどの慢性疾患にはどんな施術をメインにしていたのですか。

石川本間整骨院では、基本的には昔ながらの“ほねつぎ”でしたので、包帯法や固定法などで施術していましたが、肩こりや慢性腰痛などは自費施術をしていました。私が入職したのが2月と寒い時期だったからなのか、「ぎっくり腰」が連日みえてました。仕事や家事ができないほどのぎっくり腰を早く治してあげたいと思っていました。この頃より“骨格のゆがみ”に対して意識し始めたように思います。

鹿島田石川先生と初めて顔を合わせたのは、私が日本柔道整復専門学校で一般臨床医学を教えているときだと思うのですが、そうですよね。

石川はい。そうです。先生の授業は教科書をなぞるだけの国家試験対策の授業ではなかったですね。接骨院の現場でも多い内科疾患の関連痛による頸肩、背中、腰の痛みなどの講義をしてくれたので、面白くて一生懸命聞いていました。

鹿島田確か最終講義の時に、少しだけSPATの話をしたと覚えているのですが。それが石川先生がSPATを知ったきっかけだったのですか。

石川正直、SPATの話は記憶にはないのですが、「仙腸関節のゆがみが根本の原因」ということは覚えています。当時、本間整骨院ではぎっくり腰に仙腸関節の操作をして施術していたので、そのことについてはすごく記憶に残っています。

鹿島田その後、私の開催する講習会に参加されましたが、その時のSPATに対する正直な印象はどうでした?

石川ぶっちゃけ「そんな一瞬で治るの??」と思いました。鹿島田先生があまりにも簡単に手技をされていたので、そう感じたのだと思います。

鹿島田当時、私は「SPATは簡単で、すぐにできるようになります」といっていた記憶があるのですが、実際に簡単だと思いませんでしたか。

石川はい。先生は、簡単だから誰にでもできるとおっしゃっていました。見た目は簡単そうですが実際にやってみると…「ウソつけ!」と思いました(笑)。 力加減、タイミングなど細かいところが特に難しかったですね。

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