週刊あはきワールド 2021年5月12日号 No.713

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.84-1

原因不明の皮膚炎は打鍼で治す!(その1)

~离れ(はなれ)に対する私の打鍼治療法~

齋藤鍼灸院 齋藤友良 


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Ⅰ.はじめに:沢庵和尚の遺したもの



沢庵宗彭(1573-1646)(たくあんそうほう)
宗鏡寺所蔵























 沢庵和尚の本名は沢庵宗彭(たくあんそうほう)。漫画や小説とは異なり禅宗でも高い位の人物で、臨済宗の総本山大徳寺の住持もつとめていました。思想分野でも最新のものをその著作にて披露していた宗教界のスーパースターであったといってよいでしょう。

 それほどの人物が、なぜ打鍼と関わりがあったのか。そのきっかけは彼の病です。沢庵は一年以上も長患いをして苦しんでいたのです。しかも、当時彼が在居していた地は京都であり文化の中心地です。これは、高名な医家達の治療はことごとく彼を治せなかったということであります。中国伝来の経絡を用いた鍼灸治療や湯液(漢方薬のこと)は、彼の難病の前には無力であったということですね。そして、それを治癒せしめたのが「悦」なる人物で無分流打鍼術を継承した鍼医です。そして、沢庵は使命感からか直筆で、この経緯を本に記しています。

 その本の名は『刺鍼要致:ししんようち』といいます。彼は、打鍼という本邦独自の鍼治療に関する情報を後世に残そうとしてくれていたのです。
 

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