週刊あはきワールド 2021年5月19日号 No.714

「未病を治す」~身体のゆがみをなおす~操体法シリーズ 第23回

操体法的調整の特徴を探る 後編

~もう一つの仮説、循環改善によらない刺激変化とは?~

川名操体治療室代表 川名慶子 


◎第21回 施術者の健康を守る
     ~操体法基本運動のすすめ 第5回(最終回)~
     (舘秀典・稲田稔)
◎第20回 施術者の健康を守る
       ~操体法基本運動のすすめ 第4回~(舘秀典・稲田稔)
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もう一つの仮説、循環改善によらない刺激変化とは?

 実際、徒手療法の刺激は、からだをどのように変化させているのでしょうか?

 徒手療法の用いるテクニックが与える刺激とからだの変化、影響は、刺激量の定量化が困難で、各個体の感受性の多様性(年齢差、性差、筋力、体力差)など、科学的に検証が難しく仮説の域を出ない部分も多々ありますが、考えられる刺激機序としては、以下のようなものが挙げられます。

①運動器への刺激 運動神経反射機序
 骨格 筋 深部感覚 αγ連関 
 例)伸張反射による筋緊張バランスの改善

②自律神経系への刺激 
 内臓機能 血管平滑筋の調節(血管運動神経)
 例)迷走神経刺激による消化器機能亢進、三叉神経・顔面神経刺激に
   よる鼻づまり改善 

③膜構造への物理的アプローチ
 圧縮刺激 牽引(伸展)刺激  重力バランス 支点 軸
 深部感覚(触圧覚)平衡感覚への刺激

 実際は、一つの操作の中で、様々な機序が同時多発的に発動されているはずです。ただ、最終的には循環が改善されることがからだの変化に寄与する大きなポイントだといえます。しかし、実際実験をすると意外とそうでない場合もあるということを③膜構造への物理的アプローチという観点から少し考えてみたいと思います。特に操体法の動運動に対する抵抗、動作筋肉の等尺性収縮状態という独特の圧縮刺激が、膜構造に与える変化ついて考えてみます。

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