週刊あはきワールド 2021年5月26日号 No.715

Let’s はりきゅう遊学 第84話

代用可能

~刺の要・透刺法~

お灸とハリ治療の専門家 福島哲也 


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 先日、火を使う普通のお灸が使えない往診先(煙とニオイが苦手な患者さん)で、その代用として電子温灸器を使おうと思ったら、鍼灸の七つ道具を入れているバッグの中に肝心な物(電子温灸器)が入っていませんでした。前日に、別の仕事場で何人かの患者さんに使っているので、おそらくそこに置き忘れてきてしまったようです。一瞬、どうしようかと思いましたが、すぐに「パンがなければケーキ(お菓子)を食べればいいじゃない」という有名な言葉が頭に浮かび、「そうだ、電子温灸器がなければ火鍼を使えばいいじゃないか」と、平頭火鍼を用いて(ぬるめ温度に調節して)電子温灸器の代用としました。まあ、長年臨床をやっていると、こんなときにも臨機応変というか柔軟にアドリブで対処できるようになるものです。

火鍼は「燔鍼(はんしん)」ともいい、筋痹(筋の引きつりや痛み、痙攣など)のときに主に用いる鍼具です。また、その刺法は、古代刺法の十二刺の一つである「焠刺(さいし)」に当たりますが、平頭火鍼は皮膚に触れるだけ(非刺入)で使います。

刺ノ要

 今回は、はり数の多寡(たか)について取り上げてみましょう。多寡というのは、「多いこと少ないこと」や「多いか少ないか」という意味ですが、施術者の考えかたや臨床スタイルによって、使用するツボの数や鍼の本数に大きな隔たりがあります。皆さんは、どのタイプでしょうか?
 

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