週刊あはきワールド 2021年6月2日号 No.716

緊急アピール34

ともともスタッフ接種副反応体験の記

~モデルナアームを知っている?~

 (1)石川家明(2)木村朗子(3)平岡遼 


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(1)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)平岡遼:ともともクリニックレジデント

 5月から各都道府県で高齢者への集団接種が始まり、24日からは東京、大阪での自衛隊による大規模接種も始まり、ようやくじわじわと接種数が増えてきました。ともともクリニックのスタッフも4月末~5月にかけてワクチン2回接種が完了しました。今回はともともスタッフの接種の記録をご報告します。さらに、5月21日に特例承認されて接種が始まっているモデルナワクチンについても、いまわかっているところをまとめました。

■接種1回目は接種部位の痛さだけの人がほとんど


<体調報告履歴>
X+1日 朝  「おはようございます。平岡36.4℃です。三角筋の痛みは昨日から少しあり、今日は痛み少し強くなっていますがバンザイは問題なくできます。全身症状は特にありません。」
X+2日 朝 「おはようございます。平岡36.5℃です。」
(※Xが接種日)

 上のメッセージは、スタッフの体調報告用グループに筆者の一人の平岡が投稿したものです。発熱やだるさなどの全身症状はなく、接種部位の三角筋の痛みが軽度あるというもので、1回目接種後の多くの人の典型的な経過だと思います。典型的には、接種部位の痛みは接種翌日がピークで、そのあと3~5日目くらいにいつのまにか痛みも消失しているといった経過のようです。ともともスタッフに現れた接種部位の痛みの強さは、日常動作でほとんど気にならないものから、痛みのため肩外転90°くらいで可動域制限されるくらいの範囲でした。

 参考1の日本における約2万人の副反応のデータには、接種から8日後までの経時的な症状の変化も報告されているのですが、今回スタッフ6人のデータが取れたのでこれと比較してみました。接種1回目のともともスタッフの副反応の経過が図1です。参考1を元に作成したものが図2です。9割の人に接種部位の痛みが出現し、1割程度に発赤、腫脹、かゆみなども現れるというのが全体の傾向のようで、ともともスタッフも全員が接種部位の痛みを訴えました。痛みは2日目に出ることが多く、3日目か4日目にほとんどが消失するようで、ともともスタッフもほとんど同じ傾向でした。全身症状は10~20%程度に現れるようで、ともともスタッフでは1人だけに現れました。そのスタッフは38.7℃まで熱が上がり大分辛そうでした。これはそのスタッフの接種の翌々日の朝のメッセージです。

X+2日 朝  スタッフA「おはようございます。申し訳ございませんが、本日もお休みさせて下さい。昨夜は寝付けましたが、2時半頃熱っぽさと節々痛で目が覚め、38.7℃、発汗ありでした。その後はあまり眠れず、現在38.1℃です。」

 かなりしんどそうです。2万人のデータからは1回目接種後に発熱する人は3%ちょっとしかいないようですが、人によってはこれくらいしんどい反応が起こることも知っておくべきでしょう。このスタッフは接種後翌日と翌々日は仕事を休みましたが、そのあとは復帰できています。他のスタッフは接種翌日もいつもと変わりなく仕事ができていました。
 

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