週刊あはきワールド 2021年6月23・30日合併号 No.719

阿是指圧による体にある4つの首の治療 第43回

4の首(腰)の治療

~その17 腰痛治療の手順 7.下腹部実部の操作~

日西指圧学院 小野田茂 


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1.下腹部からの両手手掌部における圧迫

 私たちの生活、すなわち一日における行動で、少なくとも8時間以上は立位の姿勢といえます。2本足で生活する人間の宿命といえばそれまでですが、立位の姿勢において常に重力がかかっています。

 このストレスは4足の動物と異なり、内臓下垂を誘発します。腹部の臓器が長年の老化や圧迫、そして循環機能の低下により下方に下垂します。

 内臓下垂による下腹部の圧迫は、下腹部に存在する臓器の血液循環を妨げて活動を制限します。例えばS状結腸部への圧迫は、便秘を誘発します。直腸、膀胱部の圧迫は、排泄機能の低下を誘発して膀胱炎などの疾患、または精神的なストレスさえも蓄積させます。もちろん下腹部といえば、生殖器官がありますので、長期的な圧迫は婦人科疾患を招くことが十分考えられます。

 筋肉の面から考えると腸腰筋の緊張および過弛緩も考えられます。

 骨盤内に瘀血が溜まるという言い回しがあります。瘀血について少々説明します。

瘀血
 東洋医学において、血液の流れが悪く滞りがちな状態を、瘀血という言葉でイメージさせています。瘀血の瘀は停滞という意味で、文字通り血液が滞ったり血液の流れが悪く淀んだ状態を指します。瘀血とは、簡単にヘドロのようなドロドロの血液とイメージされますが、東洋医学の解説書には古血とか汚れ血と解説してあり、または悪血と書かれることもあるためにサラサラは良し、ドロドロはどうものイメージが真っ先に浮かんできます。

 ドロドロの末は、血液循環不良です。このことにより起こるであろう不定愁訴、疾病に最善の注意を払うことが、予防医学のイロハになります。判定基準としては、
 

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