週刊あはきワールド 2021年7月7日号 No.720

しくじり症例から学ぶあはき臨床 その11

過ぎたるは、なお及ばざるが如し

~治療前よりも悪くしないで終えることの大事さ~

One Spa World 鍼師 天野弘子 


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 鍼灸学校を卒業後、帯広にある鍼灸院で1年4カ月の長期研修を終え、ある程度治療で結果を出せるようになりました。そして、かねてから希望していたクルーズ船にはり師として勤務をすることになりました。はり師として乗船後1~2カ月で起きた失敗について書きます。

 船で仕事をし始めたときは、英語の環境、船での生活、はり師としての仕事と新しいことにドキドキ・ワクワクしながら、慣れるのに精一杯でした。


セント・トーマス島に停泊する船
















 お給料が歩合制であり、はり師には週に32~38万円の売上目標が設けられていました。治療費は回数により約1万3000円から2万円の間です。鍼治療だけで売上目標を達成するためには2万円の正規料金でも16~19回の治療をする必要があります。最初は治療だけで精一杯で漢方の販売もできていませんでした。「クルーズ船で鍼を受けよう」と思って休暇に来る乗客はいませんので、はりの需要をはり師自ら作る必要があります。

 他の人が忙しく、自分だけ予約がないときは身の置きどころのなく、強くプレッシャーを感じました。はり治療に興味がある方を見つけると英語と身振り手振りを駆使して、予約を取るのに必死です。1件予約が取れると、嬉しいとともに、本当にホッとしました。

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