週刊あはきワールド 2021年7月7日号 No.720

東京2020オリンピック・パラリンピック大会に向けて 第32回

オリンピック競技大会開催まで17日

筑波大学オリンピック・パラリンピック総合推進室 宮本俊和 


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Ⅰ. はじめに

 7月5日19時30分、聖火ランナーがつくば市内を走った。沿道では、多くの人が声援を送っていた。その日、私は、オリパラのユニフォームを東京会場に取りに行くため、聖火リレーが行われる近くの駐車場に車を置いていた。聖火リレーの交通規制区域であったが、規制前に駐車場から車を出すことができた。聖火は7月9日には、東京に運ばれる。

 東京オリンピック大会の開会式は、7月23日(金)20:00~23:30に新しくできた国立競技場で行われる。当初に比べて終了時間が30分延長された。その理由は、前後左右2メートルのフィジカルディスタンスを確保した上で入場行進をするためである。観客数は、6月21日に行われた5者協議では会場定員の50%以内で最大1万人と決定しているが、緊急事態宣言が再発令された場合は無観客を検討することになっている。

 一方、東京都は6月21日~7月11日まで、新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置を発令しているが、新規感染者数を1週間平均で比較すると増加傾向が顕著になってきており、感染の再拡大が懸念されている。そのため、政府内では重点措置を延長せざるをえないという声が広がっており、7月8日にも、専門家の意見を聴いた上で対応を決定することになっている。

 このような状況の中で、ワクチン接種に期待が寄せられている。東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は、6月26日に、競技運営にあたる大会ボランティア約7万人のうち希望者全員に、新型コロナウイルスワクチンを接種できる旨を発表した。

 しかし、ボランティア以外にも警備や輸送などの請負業者が約12万人程度いるといわれており、職場接種を含めて接種がどこまで増やせるかが課題となる。組織委員会からのワクチン接種の発表が遅かったために、開幕までに2回目の接種が終わらない人が出てくる可能性が高い。

 一方、国内の選手、コーチ、監督らの2回目の接種は、開幕までに95%近く終了する予定である。厚生労働省が発表した7月5日の日本人の摂取率は少なくとも1回接種は25.6%、2回接種は14.4%である。

 新たな変異ウイルスによる感染拡大など東京2020大会はコロナ禍での大会である。そんな中で、国内のオリンピック・パラリンピック大会の代表選手が次々に発表され代表選手も決まってきた。私の関係している視覚障害柔道選手も本番に向けた調整が行われている。選手村診療所でのマッサージ・鍼療法の担当シフトもほぼ決まってきた。

 今回は、6月21日行われた5者協議の内容、新型コロナウイルス感染防止に必要なルールをまとめたプレイブック第3版などについて取り上げる。

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