週刊あはきワールド 2021年8月4日号 No.724

【対談】ゆがみ取りSPAT臨床応用の実際(4) 谷貝智宏 × 鹿島田忠史

不妊や起立性調節障害が数回で改善

ゆがみ取りSPATは自費施術の武器になる


◎(2)吉澤亮 × 鹿島田忠史
    じり貧整骨院が最後の望みのSPATで破綻回避
◎(1)石川明人 × 鹿島田忠史
    SPATがなければ私の接骨院は存在しなかった
 
 『ゆがみ取りSPAT下巻』が2021年4月に刊行され、2020年10月発行の上巻と合わせて全体が完結した。開発の経緯については、本年4月のインタビュー記事(4月7日号4月14日号)をご一読願いたい。このシリーズでは、実際の臨床場面でゆがみ取りSPATを早くから取り入れている何人かの治療家に登場してもらい、私と対談してもらうこととした。第4弾のお相手は、ゆがみ取りSPATの開発初期から指導講師として活躍している谷貝智宏氏。ゆがみ取りSPATを臨床応用している治療家の生の声を聴くことは、これからゆがみ取りSPATを取り入れるようとしている治療家にとって、非常に参考になるはずだ。(鹿島田忠史)
 

谷貝智宏氏                         鹿島田忠史氏













谷貝智宏(やがい・ともひろ)

1973年 神奈川県生まれ。
1998年 順天堂大学スポーツ健康科学部健康学科卒業。
1998年 鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師免許取得、同年より山根カイロプラクティック研究所勤務。
2002年 柔道整復師免許取得。
2002 年6月 緑ヶ丘鍼灸整骨院・整体院開業。
2010年5月 SPAT UNION CLUB 認定指導講師就任。
2018年より 公益財団法人体力つくり指導協会講師。

鹿島田忠史(かしまだ・ただし)

1948年東京生まれ。1973年横浜国大工学部建築学科卒業。積水ハウスなどに4年間勤務。その後医療に転進し、1980年あん摩マッサージ指圧師、翌年柔整師免許取得。直後1年間温古堂にて研修する。1989年東邦大学医学部卒業、同年医師免許取得。1991年操体法の理念を柱とする誠快醫院を開業し、以来30年間がんなど難病を中心に診療している。著書に『がんを再発させない暮らし方』(主婦の友社)、『ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編』『ゆがみ取りSPAT 下巻 胸椎・頸椎編』(ともにヒューマンワールド)などがある。
 
鹿島田谷貝先生が2010年にゆがみ取りSPAT認定指導講師の資格を取られてからもう11年になります。長い間ゆがみ取りSPAT普及に熱心に取り組んでいただいて、改めてお礼を申し上げます。今日は、先生とゆがみ取りSPAT(以下SPATと略す)の関わりについて、いろいろとお話を伺いますので、よろしくお願いいたします。

谷貝こちらこそ、貴重な機会をいただきありがとうございます。今日もよろしくお願いいたします。

鹿島田谷貝先生とSPATの関わりを聞く前に、そもそものお話をお聞きします。先生のホームページを拝見すると、順天堂大学卒業後はトレーナーをめざしていたが途中から一般の人の施術に興味が移ったと書かれていました。一般の人を対象にしようと思ったのは、どんな理由からだったのですか。何かきっかけがあったのですか。

谷貝一般の方はスポーツ選手よりも比較的施術の効果が表れにくく回復に時間がかかるので、難しさと同時にやりがいを感じるようになりました。それからは、何が何でもスポーツ選手を、というこだわりはなくなり、来ていただいた患者さんを全員治したいという思いに変化していきました。

鹿島田昼間の大学と夜の専門学校のダブルスクールを終わって、スポーツ選手が多く訪れる施術院で働き始めたそうですね。その施術院の院長先生は腰痛や肩こりなどの慢性疾患にどんな施術をメインにしていたのですか。

谷貝院長先生は、アメリカの大学を出られて米国政府認定カイロドクターの資格と、日本の鍼灸あマ指師の資格をお持ちだったので、メインがカイロプラクティック、サブが鍼治療でした。

SPATは楽器に例えるとピアノ

鹿島田谷貝先生が初めてSPATの講習を受けたのは、日本柔道整復専門学校の同級生金子徹先生のお誘いがきっかけだったと記憶しているのですが、そうですよね。

谷貝はい、実はそうなんです。

鹿島田お誘いがあったとはいえ、どうしてSPATに興味を持たれたのでしょう。金子先生の強引な誘いを断り切れなかったとか(笑)。冗談はともかく、何かピンとくるものがあったとか。

谷貝当時はほぼ毎週色々な講習会や勉強会に積極的に参加していました。SPATは金子先生のお勧めだからきっと素晴らしいものだろうという期待感がありました。

鹿島田私の開催する講習会に参加されたときSPATに対する正直な第1印象はどうでした。

谷貝無駄をそぎ落とした、とてもシンプルな手技だなと思いました。

鹿島田当時、私は「SPATは簡単で、すぐにできるようになります」といっていた記憶があるのですが、実際に簡単だと思いましたか。

谷貝楽器で例えると、叩けばすぐに音が出るピアノのように、SPATも初心者の段階である程度の結果がすぐに出るので一見簡単そうに思えたのですが……、ピアノと一緒で極めていくには奥が深いと感じました。

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