週刊あはきワールド 2021年8月11日号 No.725

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.86-2

頚上肢痛の症例

~生命に合わせる鍼灸と養生法~

いやしの道協会副会長 堀雅観 


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1.はじめに

 本稿では、前号でご紹介した診察法と治療法による頚上肢痛の症例を5つご紹介します。以下、各症例の要旨です。

 症例1は頚椎椎間板ヘルニアの急性例です。整形外科での痛み止めは全く効かなかったそうです。主に頚部の邪熱を瀉す治療で、徐々に改善していきました。万病一風的治療の鍼のイメージが伝われば幸いです。

 症例2も頚椎椎間板ヘルニアの患者ですが、こちらは発症から1年半経過した陳旧例です。しびれが出ていた手指は冷えていました。寒熱虚実に応じた鍼灸と、患者自身に自宅で台座灸を行ってもらうことで改善していきました。

 症例3は頚椎症の患者です。頚上肢痛のほかに、めまい、耳鳴り、動悸も訴えていました。『傷寒論』の病理に基づいて病態把握し、病の本体を治療することで諸症状が改善しました。

 症例4は頚椎部での神経障害と胸郭出口症候群が併発していた例です。鍼灸だけでは改善しなかったのですが、養生法としてパソコン作業時の姿勢を変えてもらったら劇的に改善しました。

 症例5は頚椎部での神経障害です。こちらも鍼灸だけでは改善しなかった例ですが、心の養生法を実践してもらった後から徐々に改善していきました。私と患者の対話の一部を記載します。

 以下は表記等に関する補足です。
  • 煩雑にならないよう、ポイントとなる情報のみをまとめました。
  • 各症例の人体図は、赤が邪熱、青が虚寒を表しています。色の濃度が邪熱や虚寒の程度を表しています。
  • 2020年以降は新型コロナウイルスの影響により、私も患者もマスク着用のまま施術しています。そのため舌を診ないことが多く、舌診所見が欠落しています。
  • 施術時間は診察と治療を合わせて、初回は約40~50分、2回目以降は15~20分で行いました。

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