週刊あはきワールド 2021年8月25日号 No.727

あはきメンタル~《からだ》と《こころ》の寄り添い編 第22回

非日常下におけるあはき師のための心理学

~神田橋條治先生の文献を読む(2)~

あはき心理学研究会顧問 奈良雅之 


◎第19回 非日常下における呼吸法の活用(奈良雅之)
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 コロナ禍の状況で、対面的な研修会の開催自粛が余儀なくされています。そのような状況下でも、あはき心理学研究会は、学びを止めることなく、定例研究会を毎月第4水曜日に遠隔で実施しています。第2回目は6月23日に神田橋條治先生の著書、『神田橋條治 精神科講義』の第2章「精神療法におけるセントラルドグマの効用」(p.27-40)をテキストとして、抄読会を実施しました。

 「ドグマ」というのは、宗教・宗派独自の教理・教義を意味し、独断的、閉鎖的な思考法や立場をドグマティズムという言葉で表現することから(有斐閣.心理学辞典)、あまりよい印象は感じていませんでしたが、「セントラルドグマ」は、中心教義,中心命題ともいい、あらゆる生物に共通したDNAの遺伝情報の伝達機構を指し示す言葉として使われています(岩波理化学辞典)。筆者は、第2章の表題から、神田橋先生が精神療法の各派の理論や技法に共通する何かを見つけ出し、それについて語るのではないかと想像しました。

 鍼灸においても、各派の理論や技法は様々ですが、そこに共通した何かがあるのではないかと日頃から感じています。しかし、筆者はそれを言語化することができていません。精神療法も各派の理論や技法は様々で、そのセントラルドグマが語られるというのであれば、鍼灸各派に共通した「何か」の言語化に近づくのではないかと期待しています。
 
 ここでは、『神田橋條治 精神科講義』の第2章の概要と参加者のコメントの内容を紹介し、筆者なりの解釈を提示してみたいと思います。

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