週刊あはきワールド 2021年9月1日号 No.728

夢の轍を歩きながら 第8回

映画「夕霧花園」に見る弔いの形

 冬香 


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 映画「夕霧花園」を観た。

 舞台は第二次世界大戦中に日本の領土となり、戦後、再び英国の統治下に入ったマラヤ。そして現代のマレーシア。

 物語はこの3つの時代を生きぬいたひとりのマレーシア人女性、ユンリンを主人公に展開する。

 日本によるマラヤ占領後、彼女は妹とともに強制労働に従事、妹はやがて慰安所で兵士の相手をするようになる。

 妹は戦前、京都を訪れたことがあった。慰安所の格子越しに、かつて見た天龍寺のような庭園を造りたいと夢を語る妹。信じられない思いで妹の夢を聞く姉。

 姉は食糧を確保しようとして捕まり、妹の前で背中をむち打たれた後、ひとり牢に閉じ込められる。
 

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