週刊あはきワールド 2021年9月15日号 No.730

全力で治す東西両医療 第56回

痹証の臨床推論

~五体痹と五臓痺について⑦~

 (1)石川家明(2)木村朗子(3)平岡遼 


◎第55回 痹証の臨床推論
       ~痹証と診断するにあたって⑥~
       (石川家明・木村朗子・平岡遼)
◎第54回 痹証の臨床推論
       ~痹証と経絡病はどこが違う?⑤~
       (石川家明・木村朗子・平岡遼)
◎第53回 痹証の臨床推論
       ~痹証はやっぱりブレンドを見極める④~
       (石川家明・木村朗子・荒川和子・平岡遼)
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(1)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)平岡遼:ともともクリニックレジデント
 
 前回、紹介しましたが久しぶりにTOMOTOMOの同窓会を開き、マンガ『19番目のカルテ』の症例から「第1話:階段から転倒した心筋梗塞患者さん」のカンファレンスを行いました。メンバーは全国に散らばった中堅の臨床医達です。原作者から創作の裏話もあって皆さん興味深く聞き入っていました。しかしさすがだなと思ったのは、総合診療科をはじめ各科にまたがりながらも、真摯な意見交換ができたことです。医療過疎地合宿での同じ釜焼きの手作りピザやチャーシューを食べた仲だからか? いやいやそれよりも、医学生時代から西洋医学ばかりではなく、鍼灸も漢方も習いたい、医療ボランティアもと、真面目な18歳~20歳代前半の医療にかける若き情熱をいまだ維持している人たちだからでしょう。

 鍼灸師から医師になった2名も参加してくれました。鍼灸を医療界に広めてくれています。そのうちのお一人の活動は下記「医学界新聞アドレス」を参照してください。
 医師×鍼灸師で治療の幅を広げよう! | 2021年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院 (igaku-shoin.co.jp)

■広義の痹証も忘れずに

木村懐かしい面々がたくさん参加してくれてうれしかったですね。赤ちゃんを抱いて参加してくれたり、子供が画面一杯に飛び出したりして楽しいカンファレンスでした。

石川南は長崎から北は北海道まで久しぶりに一同に集いました。オンライン学習会の長所です。カンファレンスで一緒になる人や福島県などの医療ボランティアに駆けつけてくれる人以外にも、お久し振りの方々がたくさん参加してくれました。


平岡皆さん医師になってからの年数はいろいろでしたが、ほぼ全員が積極的に発言されていました。そこは私たち鍼灸師の勉強会と違っていましたね。参加したオブザーバーの鍼灸師さんたちも感じ入ったのではないでしょうか。

木村各自の経験を相手に伝えなくてはという一生懸命な使命感みたいなものがありますからね。

平岡今日の痹証の話とはちょっと関係ないのですが、心筋梗塞あるあるの話は、鍼灸師にも大変勉強になったのではないでしょうか。救急医療などの現場の生の話はなかなか聞けないのではないかと思います。皆さんの様々な臨床経験談は目から鱗が落ちる話ばかりでした。

石川あれ? 心筋梗塞は痹証ですよ。

平岡あっ、そうでした! すっかり忘れてしまいました。

木村自分で心痺だって言っていますよ。「心痹は心筋梗塞や狭心症でしたね。表証は狭義の痹証で絞っての話ですね。」って。(第53回 痹証はやっぱりブレンドを見極める④

石川五体痹、五臓痺に繋がってくる。もういちど図を再掲しておきましょう。(図1)
 

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