週刊あはきワールド 2021年10月6日号 No.732

症状別、困ったときのこのツボ 第24回

腰が痛くて困っているのですが…という患者さんが来たら

新医協鍼灸部会会長・関東鍼灸専門学校講師 手塚幸忠 


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1.腰痛治療に対する一般の動向

 国民生活基礎調査(2016年)で、30歳以上では、各年代、男女ともに腰痛が有訴者率の1位か2位を占める。国民的症状といってもよい腰痛だが、日本整形外科学会プロジェクト委員会による調査では、腰痛患者の約5割が整体・接骨治療または整形外科の治療を受けているのに対し、鍼灸治療は約2割の人しか治療を受けていないという結果だった。腰痛には高い効果がある鍼灸治療だけに、残念な結果であり、これからもっと一般に鍼灸治療の良さをアピールしなければいけない分野だと感じる。

2.腰痛の原因

 腰痛のうち、特異的腰痛(診察と画像診断で病態が明確化できる)は全体の15%で、残りの85%は非特異的腰痛(病態が明確化できない)といわれている。また昨今では精神的な要因も指摘されており、腰痛の原因特定はさらに難しくなってきている。10年ぐらい前に腰痛の授業を行った際に調査した時は、精神的な要因の腰痛は上位に来てはいなかった。しかし、2年前に腰痛の授業を頼まれたときに再度調査してみると、腰痛の原因の上位に精神的な要因が来ていたのを見て驚いた。

 昨年からは、コロナ禍によるテレワークの普及により、腰痛を悪化させている患者さんが急増した感がある。長時間座って同じ姿勢をとることや、運動不足により悪化している患者さんが多いのが現状だ。

3.経絡の流れを良くする

 腰痛治療は腰の局所への刺鍼はもちろん大事ではあるが、特に慢性的な腰痛には遠隔部からの治療が効果的だ。腰痛はどの動きで痛みが出るかを判別してから治療をすると効果を確認しやすい。
 

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