週刊あはきワールド 2021年10月13日号 No.733

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.88-2

アスリートのコンディショニング

~鍼灸を使ってチームビルディング! 企業の軟式野球チームでの実践~

明治国際医療大学鍼灸学部 吉田行宏 


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  前回はアスリートのコンディションとコンディショニング、鍼灸を応用したコンディショニングについて解説した。今回は筆者が関わっている企業チームで実践している、鍼灸を活用したトレーナー活動の紹介とチームビルディングについて話を進めていく。

1.チームの紹介

 全日本軟式野球連盟に加盟する京都府にあるSECカーボン株式会社の軟式野球部で、活動初年度は所属選手が14名(28±5歳)のチームであった。一般的に社会人野球と聞くと硬式野球を想像するかと思うが、軟式野球においても企業チームは存在する。早朝野球や草野球の延長線上にあると考えて差し支えないが、企業チームには甲子園出場経験者はもとより、大学野球や硬式の社会人野球、独立リーグの経験者、元プロ野球選手までおり、非常にハイレベルな争いとなっている。

 全国大会では140kmオーバーの投手が多くいて、150km近い速球を投げる投手もいる。軟式野球は硬式野球に比べてボールが飛ばないと思われるが、昨今のボールとバットの進化により、全国レベルのチームではプロ野球でも使用する通常のサイズの球場であっても、いとも簡単にホームランが出る。実際に我々のチームでもホームランで勝った試合は数多い。

 この軟式野球において最高峰の大会とされるのが、各都道府県の代表チームが天皇賜杯を懸けて戦う「天皇賜杯全日本軟式野球大会」である。他にも「国民体育大会軟式野球競技」と、近畿以西の府県の代表が争う「西日本軟式野球選手権」があり、この3つの大会での優勝を目指してプレーしている。

 このチームとの出合いは、筆者が明治国際医療大学附属鍼灸センターにおいて、シニアクラスで全国大会に出場するソフトボールチームのピッチャーの治療を担当するところから始まる。元々別の担当者が治療を行っていたが、担当者の退職によってスポーツを専門とする筆者が引き継ぐことになった。治療を続ける中で、トレーナー活動をしながら研究ができるチームを探していると何気なく話したところ、親戚が監督をしているチームに一度話をしてみると提案してもらったところから始まった。その後、会社に出向いて関係者に数回プレゼンを行って契約に至り、2014年から活動をスタートさせた。

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