週刊あはきワールド 2021年10月20日号 No.734

緊急アピール38

コロナ感染後の後遺症「Long COVID」をあなどるなかれ!

~英国の提言では鍼治療も推奨されている!~

 (1)石川家明(2)木村朗子(3)平岡遼 


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(1)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)平岡遼:ともともクリニックレジデント
 
 第5波が落ち着き東京都も新規感染者は100人を切る日が増えてきました。ともともクリニックでも必要に応じてPCR検査をしていますが、ここ1カ月は陽性になる人は現れていません。ようやく普段の診療の落ち着きが戻ってきたところですが、これから問題になるのはなんでしょう? それはCOVID-19の後遺症、いわゆる「Long COVID」だと思います。今後は治療院に現れる患者さんの中にもLong COVIDに悩まされている人が出てくるでしょう。今回はこのLong COVIDの最新情報をお伝えしたいと思います。

■COVID-19だけでなく、コロナ後遺症もまた「災害」である

 メディアでも感染のニュースは毎日のように報道されますが、Long COVIDについてはコロナ感染に比べると報道が少なく、まだ一般に広く認知されている状態ではないように感じます。しかし、第5波で感染者が増えたことからも、今後日本でも後遺症に苦しむ人達が増えていくことが予想されます。感染者が多かった海外ではすでに様々な対応が検討されており、以下の論文ではコロナ後遺症を「(COVID-19の)次の国家的な健康災害 Next National Health Disaster」と称しています1)

1) S Phillips, MA Williams: Confronting Our Next National Health Disaster — Long-Haul Covid. N Engl J Med 2021; 385:577-579.
https://doi.org/10.1056/NEJMp2109285

■いろいろな呼び方の新型コロナ後遺症

 COVID-19の感染から回復したあと、4週間以上経過しても症状が続いたり、あらたな症状が出たりして、さらにそれらの症状が数カ月という長い期間で続いてしまう人がいることがわかってきています。これらは、日本では「新型コロナ後遺症」という呼び方が定着しつつありますが、英語圏では「post-COVID conditions」「post-COVID-19 syndrome」「long COVID」「long-haul COVID」「post-acute sequelae of COVID-19(PASC)」「post-acute COVID-19」「Long-term effects of COVID」「chronic COVID」など様々な呼称が使われています。これは、COVID-19回復後に現れる様々な症状についての認識がまだ統一されていないことを表しています。WHOやCDCでは「post-COVID conditions」を使っていますが、論文や一般メディアでは「Long COVID」の呼称が多く見られる印象です。去年からの1年間余りでCOVID-19回復後の症状について各国からのデータが蓄積されてきており、これからこの症状についての統一的な合意が模索されていくでしょう。

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