週刊あはきワールド 2021年10月27日号 No.735

あはきメンタル~《からだ》と《こころ》の寄り添い編 第23回

非日常下におけるあはき師のための心理学

~神田橋條治先生の文献を読む(3)~

あはき心理学研究会顧問 奈良雅之 


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 私たち鍼灸師は、患者さんの訴える症状の改善を目的に治療するとき、症状の原因は何かということを探るために質問をしたり、触れたりして、その反応から心身の問題点を特定しようとします。

 その際、臨床的な経験や研鑽で身についた感覚を動員して情報収集し、その結果を統合して治療方針を決定して治療に当たるのではないかと思います。

 また、そこで特定された問題点が、運動不足や呑み過ぎ食べ過ぎなど日常生活行動であれば、鍼灸治療と並行して患者教育でなんとかしようと考えることもあります。しかしながら、患者さんによって話の伝わり方はそれぞれであり、その患者さんにどのような言葉でどのように働きかければ効果的なのか、迷うことも多いのではないでしょうか。

 7月に実施した研究会では『神田橋條治 精神科講義』の第3章「問題点の指摘の仕方」を輪読しました。神田橋先生は、論点として、問題点とはどういうことか、問題点のとらえ方とは、問題点の指摘の仕方とは、という三つを挙げて、「離魂融合」という用語を使いながら解説しています。

 ここでは、その概要と参加者のコメントの内容を紹介し、筆者なりの解釈を提示してみたいと思います。

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