週刊あはきワールド 2021年11月10日号 No.737

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.89-2

生理痛に対する鍼灸治療(2)

~生理痛の東洋医学的な背景やその発生のメカニズムから見た生理痛の鍼灸治療法~

くすえだ鍼灸院 黒田俊吉 


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5.私の鍼灸治療の基本思想

 鍼灸治療には、色々な流派があります。鍼灸師は、治療方法を開示するにあって、自分の治療思想を明示させなければ、正確なところは伝わりにくいと私は思うのです。

 私は、基本的には体を流れる気を鍼灸によってコントロールすることを主眼としています。

 ただここでいう気とは何かということが問題になると思います。

 鍼灸は医学であると私は確信しているので、誰にでも説明でき再現性が重要だと思っています。ですからここでいう気とは、摩訶不思議な、そして特定の人にしか分からないようなものではないのです。

 どうしても東洋医学の気というと、特殊な超能力のようなものであると思いたがる鍼灸師や、現代医学を嫌った患者さんに出会うことが多いと思います。

 鍼灸治療を長年やっていると、長期にわたって苦しんだ病が、1回の治療で瞬時に解消したという患者さんに遭遇することは、まれではありません。どの鍼灸師も経験していることなのですが、その説明に、気を動かしたために治療効果が出たのだと説明してしまいます。

 患者さんは、それを聞いて、すごい先生だ、気を自在に操ることができ、長期に苦しんだ苦痛を瞬時に治してくれたとして、ますます摩訶不思議な気を信じる患者さんが増えていくのですが、鍼灸業界にとっては全く喜ばしいことではなく、大変迷惑なことだと言わざるを得ません。

 鍼灸は医学であるとしなければならないのに、鍼灸師は気を操る超能力者に見られてしまいかねません。
 

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