週刊あはきワールド 2021年11月17日号 No.738

臨床万事塞翁が馬 その42

記憶に残った患者さんたち

大阪漢方鍼医会 森本繁太郎 


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1.患者さんあれこれ

 一般的には「こんなに大変な病気だったんだけれど、自分はこうして治したんだよね!」みたいな話になりがちなんだと思うんですが、私の場合はそれでは面白さを感じないタイプの人間でありますので、今回はちょっぴり切り口を変えて書かせていただこうかと思っております。つまり良きにつけ悪しきにつけカルテの記録ではなくて、私の記憶に残った患者さんたちの話であります。

2.Mさんの場合

 この方ですが、なかなか老獪な商売人のお爺さんでありました。結局90歳まで生きられたんですが、私の治療室には80歳ぐらいから亡くなられる1週間前まで治療に来られておりました。最後は尿が出なくなりましたので、治療後「一応出るようにしておきましたが、もし駄目ならば病院に行ってください!」と告げて帰しましたところ、明くる日に入院されて、1週間で不帰の客となられました。
 

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