週刊あはきワールド 2021年12月1日号 No.740

症状別、困ったときのこのツボ 第26回

吐き気がして困っているのですが…という患者さんが来たら

新医協鍼灸部会会長・関東鍼灸専門学校講師 手塚幸忠 


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1.吐き気には様々な原因がある

 吐き気が起こる病気は、くも膜下出血や髄膜炎などの命にかかわる重篤なものから、便秘症などの軽度なものまで様々ある。鍼灸院で診る可能性が高いものとしては、胃炎、逆流性食道炎、良性発作性頭位めまい症、胃腸炎、単純に車酔いや、姙娠によるつわりなどがあるかと思う。

 昨今注目されているものとして、機能性ディスペプシア(FD)がある。日本消化器病学会ガイドラインでは「症状の原因となる器質的、全身性、代謝性疾患がないのにもかかわらず、慢性的に心窩部痛や胃もたれなどの心窩部を中心とする腹部症状を呈する疾患」と定義している。以前は「慢性胃炎」と呼ばれていた病態があるが、慢性胃炎の中に胃の炎症がない場合も多く、そのような場合にこの機能性ディスペプシアを疑う。統計では、健康診断を受けた人のうち11~17%、症状があって病院にかかった人のうち44~53%の人がこの病気だという。胃腸症状で治療に来る患者さんの多くが、この病気にあたる可能性は高い。

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