週刊あはきワールド 2021年12月15日号 No.742

『Let'sはりきゅう遊学【上巻】』へのいざない

臨床に役立つ「は」と「き」の話

~ただし、読んだだけで臨床を通じて自分の腑に落とさなければ役立たない!~

お灸とハリ治療の専門家 福島哲也 


 間もなく、『Let'sはりきゅう遊学 臨床に役立つ「は」と「き」の話【上巻】CD-R版』を上梓いたします。発刊に先立ち、ここでは本書の紹介を兼ねて、「はじめに」を転載させていただきます。(編集部)

はじめに

Let'sはりきゅう遊学 臨床に役立つ「は」と「き」の話 上巻(福島哲也著)  東洋医学では木・火・土・金・水の五行、古代ギリシャ哲学では火・風・地・水の4つのエレメント(4大元素)で世界は構成されていると考えています。西洋占星術では、2020年12月下旬に「風の時代」に突入したそうです。われわれ鍼灸師にとっても大きな時代の転換期になりそうですね。そんなタイミングで、このたび『Let’sはりきゅう遊学(上巻)』が上梓されることと相成りました。

 『論語』に「子曰、学而不思則罔、思而不学則殆。」(子曰く、学びて思わざれば則ちくらし、思いて学ばざれば則ちあやうし。)という一節があります。また、われわれ鍼灸師には「学」と「術」のどちらも必要だとは思うのですが、「書物は死物なり。死物の古典を以て生ける人体を読むべし。」という先人(澤田健)の言もあります。

 江戸時代には、医学を真剣に学ぶための長崎遊学や江戸遊学が盛んに行われていたそうです。本書のタイトル中にある「遊学」とは、「故郷を離れて、よその土地や海外へ行って勉学をすること」であって、本来「遊ぶ」というニュアンスは全く含まれていません。現在は、多くの鍼灸関係の古書もインターネットで無料公開されるようになり、図書館や古本屋巡りなどをせずとも自宅のパソコンから閲覧可能になって、わざわざ遊学などせずとも手軽に学べるという恵まれた時代です。ただ、いくら書物から知識を得ても、それを臨床を通じて自分の腑に落とさなければ優れた技術が身につくことはありませんし、自分の見解や技法を絶対視して、他人から学ぼうとしなければ考えが凝り固まってしまい危険です。

 本書の副題に、《臨床に役立つ「は」と「き」の話》というとても魅力的なフレーズが付いていますが、前著『灸療閑話~迷灸師のベッドサイドストーリー(全2巻)』と同路線の自由奔放型エッセイ集ですから、「枯れ木も山の賑わい」(つまらないものでも、ないよりあったほうがよい)と思っていただければ幸甚です。

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