週刊あはきワールド 2022年1月12日号 No.745

治療家のためのセルフエクササイズ 第69回

全身運動連鎖のための部分エクササイズ(13)

~プッシュアップ③~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


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プッシュアップの運動連鎖的特徴

 プッシュアップは、単に体幹と上半身の筋力を向上させるだけのトレーニングではありません。プッシュアップは、上肢のクローズキネティックチェーン(CKC)のエクササイズであり、肩や肘の障害予防やリハビリのエクササイズとしても有効です。CKCとは、手足が地面とつながった状態での筋の運動連鎖のことで、通常下肢のエクササイズの時に用いられる概念です。例えば、スクワットは代表的なCKCのエクササイズといえます。

 CKCに対し、オープンキネティックチェーン(OKC)という概念もあり、これは手足が地面から離れた状態での動作を指します。レッグエクステンションやレッグカールがその例になります。

 通常、ヒトの動作では下肢はCKCで上肢はOKCとなっています。CKCは、関節に体重をかけながら動かすので、その負荷が適切な刺激となり、関節を安定させる効果があります。通常OKCの状態にある上肢にとって、CKCエクササイズは機能的とは言えません。しかしながら、リハビリや障害予防の観点では、CKCは関節の安定を高める非常に効果的なエクササイズとなります。上肢は関節の柔らかさが原因となる障害が多く発症しますので、プッシュアップは障害予防として、とても効果的なCKCエクササイズといえます。

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