週刊あはきワールド 2016年8月10日号 No.485

気の医学 臨床から診た世界 第20回

気膜とは何か

美的健康サロン 鍼灸希心院院長 安達一彩 


◎第18回 虚実とは何か
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気膜とは

 気膜(きまく)とは病膜のことで、身体の内外に生ずるエネルギーの膜をいう。生命エネルギーを阻害するエネルギーが発生すると「虚実」反応という二分離化が生じると同時に身体の内外にエネルギーの膜も生じる。これを気膜と名付けた。

気の交流

 人は「天、地、人」のエネルギーの交流によって生かされているが、気膜によって流れが阻害されると病因につながる。病は気の不交流によって生ずるからである。「天、地、人」のエネルギーを東洋医学では「真気」「正気」と呼び、生命活動に必要不可欠の気としてきた。いまだ科学では実証されていないエネルギーでもあるが、それが気膜によって阻害され病の温床となる。

 「天」は、天上界から与えられるエネルギーのことで「地」は地球から「人」とは人間と人間との交流から生まれる。三つのエネルギーが不断なくスムーズに流れることによって心と身体の健康に貢献する。

 健康な人は、2~3メートルほどのエネルギーが身体を包むように覆う。これを衛気(えき)といい、ガードエネルギーともいっているが、これが安定していると気の交流もなされる。これに対して気膜は、衛気より質量が重たく、粗く、緊張している。例えるとラップやビニール状の膜のようで、このようなエネルギーの膜ができると気の交流が途絶え病になる。生命エネルギーはスムーズに流れるが阻害するエネルギーは滞る性質をもつ。滞りのパターンに2通りあり、双方とも「虚実」反応によって行われる。1つ目は、同一のエネルギーエリア内で生じる虚実反応で、エネルギーの希薄と凝縮状態の二分離によってなされる。2つ目は「希薄と凝縮」を虚の塊とみるとそれに対して実をつくる形で違う個所に覆うようにして気膜をつくる。

症例 パニック障害

 気膜(病膜)が作られることによって生ずる疾病にパニック障害がある。27歳女性。乗り物が苦手で、遠出ができない。特に閉鎖された空間が苦手で、電車や人前で話すと、ドキドキが止まらなくて立っていられなくなる。緊張が強くてザワザワした感じになってしまうとのことで来院。医療機関で「パニック障害」と診断された由。電車で来るのが怖いため付き添いの方と一緒に車で来た。
 

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