週刊あはきワールド 2016年8月24・31日合併号 No.487

インタビュー ISO/TC249,TC215は今? その4…斉藤宗則氏に聞く

鍼灸領域の医療情報の国際標準化の現況

 【聞き手】あはきワールド編集人 


 ISOにおいて伝統医学領域の国際標準化が行われているが、さる6月(6~9日)、第7回全体会議(ローマ会議)が行われた。弊マガジンでは、このローマ会議に参加した各分野(鍼機器、灸機器、鍼灸安全ガイドライン、医療情報)の日本の担当者にそれぞれの領域における国際標準化の現況についてインタビューを試み、「インタビュー ISO/TC249,TC215は今?」シリーズとして掲載している。第1回(その1)では木村友昭氏に「鍼機器領域の国際標準化の現況ISOにおいて」、そしてその2では形井秀一氏に「灸機器領域の国際標準化の現況」について、さらにその3では新原寿志氏に「鍼灸安全ガイドラインの国際標準化の現況」について話を伺った。最終回の今回は、斉藤宗則氏に「鍼灸領域の医療情報の国際標準化の現況」について語ってもらった。
 

斉藤宗則(さいとう・むねのり)

1993年明治鍼灸大学(現明治国際医療大学)卒業、1997年中国・天津中医学院(現天津中医薬大学)修士課程卒業、2004年北京中医薬大学博士課程卒業。同年明治鍼灸大学東洋医学基礎教室助手を経て、現在明治国際医療大学基礎鍼灸学講座准教授。専門は『黄帝内経』をはじめとした古典文献およびその臨床応用、基礎理論など。主な所属学会:全日本鍼灸学会(国際部副部長、JLOM関連委員、編集部委員)、日本伝統鍼灸学会(国際部副部長)、国際東洋医学会(日本支部理事)、日本中医学会(評議員)、日本東洋医学会、日本医史学会。
 

ISOの会議に関わるようになった経緯

―― ISOの会議にどうして関わるようになったのか、皆さんに聞いてきましたが、斉藤さんの場合はどういう経緯で関わるようになったんでしょうか?


斉藤宗則氏
斉藤2014年の3月末にWG5の主査代行である安井廣迪先生と東郷俊宏先生からお話をいただいて、ISOに参加することになりました。それまで経穴部位の標準化に通訳などで関わったり、全日本鍼灸学会や日本伝統鍼灸学会の国際部として世界鍼灸学会連合会(WFAS)に参加したりしてきたため、標準化の動きには関心を持っていました。

―― 経穴部位の標準化の時の通訳というのは、中国語の通訳ですよね?

斉藤はい、そうです。

―― わたしもWHOの標準経穴部位の標準化の会議には取材でお邪魔させていただいたことがあるんですが、そのときの斉藤さんの流暢な中国語は印象に残っています。いやあ、すばらしかった! でも、いま進められているISOの会議では全部英語でしょうから、斉藤さんはどれだけの言語を喋れるのか、気になりますが、中国語、英語のほかにも、もしかして話せる言語があるのでは?

斉藤恐縮です。英語はまだまだですし、他の言葉も話せません。

伝統医学の医療情報は
TC249(WG5)とTC215(WG3)およびJWG1で検討中

―― そうですか。それにしても、2カ国語喋れるとはすごいです。さて、それでは今回のローマ会議について、話を聞かせていただこうと思います。まず、斉藤さんが担当した案件について説明してもらえますか?

斉藤私が担当したのは医療情報領域です。伝統医学の医療情報は、TC249のWG5とTC215のWG3で検討されています。また、TC215とTC249との合同作業グループ(JWG1)でも検討されています。TC215は医療情報を専門に扱う技術委員会です。案件により両方のTCで検討されています。

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