週刊あはきワールド 2016年9月7日号 No.488

腹診の観察から見た「毒」と「邪気」の診察と鍼灸治療の実際 第3回

腹診とは(3)

~腹診の目的~

いやしの道協会顧問 大浦慈観 


 

 前号では「3.私の用いている腹診法」について述べました。今回はその続きで、「4.腹診の目的」について解説します。

4.腹診の目的

 腹診の目的は、生体の毒と邪気のあり様や寒と熱のあり様を全体的に把握し、病が浅いのか深いのかということ、およびその進行段階を見定めて、生体の虚実や体質に応じた湯液および鍼灸の治療方針を導き出すことにあります。

 古方漢方の祖である吉益東洞は、「万病は唯一毒なり」と喝破しました。その深い内容は、『医事或問』や『東洞先生答問書』16)などに見る、東洞の医説を参究してください。また、東洞の腹診を伝える書には、奥田鳳作著『腹診考全』『長沙腹診考』17)(『吉益東洞大全集』第3巻所収)があります。

 ここでは病の本となるその毒を、便宜的に「気・血・水」の3項目に分けてみました。そしてそれらの毒の停滞を、腹診と体表観察からどのようにして知るか、私の臨床観察をもとに述べます。腹診で得るガスや瘀血や水毒の停滞は、その人の体質を知るばかりではなく、病気の原因や根源および現在の進行状態を全体像として把握する上で、欠かせないものです。

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